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ルノコは、毒消し薬をポシェットに入れて 探索に行く準備を終えたようだ。
「ヒロービロ平原は初めて行きましゅ」
「モリガーとは離れていますからね、今回の目標は植物サンプルの入手と、異変の発見ですよ。」
「サンプルも取るんでしゅか?」
「はい、新種が稀に見つかりますし、道具製造係に渡すと回復薬にしてくれるので。もちろん、冒険者の皆さんが使う分ですよ?」
「ご奉仕のお手伝いでしゅね、頑張って探しましゅ」
ヒロービロ平原は、歩いて10分ほどの場所だ。道中何事もなくヒロービロ平原に着くと、確かに巨大キノコがうろついているのが確認できた。
「……いますね、巨大キノコ」
「しかも毒でしゅよね、巨大キノコ」
「胞子が毒なので、胞子の採取はしないで下さいね」
「間違ってもしないでしゅ!」
地面に這いつくばって、異変が無いか探すルノコ。何もそこまでしなくてもいいのだが。
「異変~異変~、いたら返事してくだしゃい~!」
「異変が返事したら苦労しませんよ」
するとルノコの目の前に、地面が盛り上がった跡と奥が暗くて見えない穴があった。
「センパイ、穴がありましゅ!奥に何かいるかもしれないでしゅ!」
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