おヒメ様☆勘違いハッザァード!

11/16
前へ
/16ページ
次へ
「お前等ぁ、治療をしたのはいいけど、舐め舐めは駄目だろう!!ナメナメはぁっ!! 後、早く服着せてあげて!国際問題になるから! (言いながら、自分も意味不明の言葉が言えたと素直に嬉しい!!) この言葉の意味は“人間と魔物”双方の、関係性って事ね。」 「どうも、すいません、軍曹!何か、人間の、しかもこんな綺麗なお姫さんが来たもんで ちょっと味見です!辛抱たまらんです。」 衛生魔女の弁解を、俺の後ろで得心顔に聞き、 「そうでしょう、そうでしょう!姫はメチャカワですよ!」 と言いながら、ミーミの手を取り、顔に近づけるオボロの頭を軽くどつく。しかし、 その影響で… 「う~ん~、何ですかぁ~?」 と、ミーミが目を擦り、擦り、まだ服を着ていない状態で、起き上がってしまう。 ボンヤリとした眼をしばらく辺りにさ迷わせ、その視線が俺と会う。 たちまち真っ赤なリンゴばりに頬を染めたミーミが、両手を胸で覆い、周りの真っ黒、 暗暗(クラクラ)光景に合わせた台詞を叫んだ。 「ゴブ軍曹!もしかして、夜這う奴(よるはうやつ)ですかぁー、まだ早いと思いますぅ!」 「惜しい、それだとホラー映画の(って何だ?と自分で言ってて、ホラー?という ビックリの言葉が出る!)シチュエーション!!じゃなくて、服着てぇ!」 「間違ってません!この間の夜に目が覚めたら、オボロが私の胸に乗ってました! 理由を聞いたら!! “これは夜這う(よるはう)と言って、綺麗でいい匂いがする者が背負う宿命です。 姫様喜んで下さい!” って、言っていましたー!!」 「どうやら姫さんには、ちゃんとした教育係が必要のようですな。刷り込みによる“勘違い” が半端ないですぞ!!」 「何を言いますか!私だって、メロンパンが、パンとメロンの“突然変異”じゃない事は よくわかってますよー!!」 「“メロンパン”って、そもそも何ですか!とりあえず、わかる内容で話をしましょうや!」 などと、半分やけっぱち+半面楽しみな会話で盛り上がる俺達の後ろ… いや、正確には俺の後ろに冷たい空気がさす。護衛のオボロ?いや、違う。 この感覚は…
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加