おヒメ様☆勘違いハッザァード!

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 「あっ、そうだったんですかぁ~。ごめんなさい。武装した魔物の襲撃なんて、ホント 久しぶりでして。皆、ビックリしちゃって。ハイッ、わかりました。」 笑顔ニパニパな感じで、何度も頷くミーミ姫(以下、ミーミと銘記)良かった。 何とか誤解が解けたぞ。 念のため、飛行能力を持つドレイク部隊に城内と周辺を見回ってもらうが、 人間達の軍隊はいないとの報告を受けた。戦乱勃発の危険は水際で回避出来ているだろう。今の所は…念のため、ミーミに尋ねる。 「あの、姫さん!」 「はい~?」 「念のために聞きますが、貴方の王国では可愛いお姫様が生贄にされると聞いて、 軍隊を派遣するとか、姫を取り戻すとか、そういう動きはなかったんですか?」 「あ、ないですね。多分、大丈夫だろうっていう事で。心配ない!って言われました~」 随分と薄情な…ゴブリンの俺でさえ、ビックリな国民性と思いつつも、一安心。 これで大丈夫。ようやく本題に戻れる。 「そうですかぃ。安心しました。では当初の予定でした、料理のレシピや 作り方とか、教えてもら…あっ、姫様は料理作りませんよね!困ったなぁ~」 俺が頭を抱えると、ミーミが再びのニパニパ笑顔で答え、 「あっ、それでしたら、大丈夫です。お料理は、ハイッ、こちらに~。」 彼女が両手を前に出し、 「ハイッ!」 の掛け声と共に、ミーミの背後の影が、まるで生き物のように素早く動き、そっちに目を とられてしまった俺達が、姫に慌てて視線を戻すと、彼女の手には “ホッカホカ”の料理が豪華なお皿付きで載っていた。隣のガンスとラミアンが目ざとく 飛び突き、食べ始める。 「凄い!!番組でやってる。“はい、実際に完成したモノがこちら” みたいじゃないっすかぁ!?美味しいっすよ。軍曹!」 「ウン、これいけるよ。オムレツだっけ?超美味しい~」 いや、感心するのは、そこじゃなくてさ… 俺はすっごく思っていた疑問を口にする。
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