ある採石師の日常の作り方

休日

翌朝、またも机いっぱいの朝食を平らげて、全員で採石場に行った。

ユクト、ラフィ、ティル、ジェンが探しているのは、透虹石と４色サイセキだ。

これらはなかなか見付からず、苦労したが、いくつかの成果は上げた。

それから選別場に行って灯石類を買い、ビルガ家に戻って荷物をまとめると、レグノリア区に戻る馬車に乗った。

「またいつでもみんなで来なさい」

ミットにそう言ってもらい、ユクトたちは笑顔で応えた。

楽しかった週末が終わり、明日からまた学習、訓練、仕事の日々だ。

王城前客車寄せに着くと、名残惜しいので、荷物を置いたら夕食をともにする約束をした。

安くて評判の店に行き、大皿の料理を分けながら食べる。

ユクトは、自分を見付けてくれた騎士たちに感謝し、歩み始めた道が明るく照らされているのを見た気がした。