俺は都内の男子校に通う高校2年の男。

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これで自己紹介が終わってしまうような人間だ。 中肉中背で部活もしていない友達づきあいも勉強も最低限で、 当然ながら彼女もいない。ただ無駄に時だけが過ぎていくのを感じて生きている。 あ、そうそうしいて特徴を挙げるとしたら「目が死んでいる」という事だろう。 そんなに仲の良いわけでもない友人にも言われるのだから、 きっと、はたからみたらそうなのであろう。 別に生まれた時からずっと目が死んでいたと言うわけでもない。 小学生の時は友達も多く中心的な存在になることも多かった。 友達の事を仲間だと思って心から大切にしていたのが、 みんなにも伝わっていたからだと思っていた。 校庭を走りまわって遊んだり、ちょっとしたイタズラをしたり、 とにかく毎日がキラキラしいてあっという間に時間が過ぎていた。 問題は中学生になってからだ。 小学生の時にはちょっとしたイタズラだった物が、 教師への反抗や万引きなどの犯罪行為とかする仲間が出てきた。 正義感というほどではないが最低限度の常識を持ちはじめた俺は、 反抗はともかく万引きなどはする気がなかった。 だけど仲間は大事と言う矛盾を抱えるようになった。 妥協点として遠まわしではあるが何とか改善させようとした。 結果として、俺は仲間にとって口うるさい存在になっていった。 仲間の中でいじめが起きた。 確かに、いじめられたやつも仲間に悪い事をしたので最初は黙認したが、 無視から暴力へとエスカレートしだしたのでとめた。 それが決定打になり、今度は俺が仲間から無視されることになった。 俺は仲間がなんだかんだ大好きだったのでショックだった。 それから2週間ぐらいで、無視はなんとなく終わった。 ただ俺の心はもう前のようには戻らなかった。 この時から無気力になった気がする。 たぶんこの時から死んだ目をしているのだろう。 そんな俺が通学途中に赤信号に気がつかないで渡ろうとした小学生のかわりに、 自分がトラックにひかれ死んだ。 その後は異世界に行って世界を救った。 その話し? 興味があるならまた今度するさ。 で、今なんで俺が生きてるかって言うと世界を救ったお礼のようなもんだ。 その全部が今日の話しだ。 なっ?今日は特別な日だろ? それとな、俺が異世界で学んだ事がある。 毎日が特別で大切なんだよ。 明日も、特別な日だ。
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