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父はいきなり抱き上げて頬ずりした。
レイは「ほんとうに、父なんだろうか」と
疑っていた。気持は嬉しくなく沈んでいた。
別れた時すら思い出せない状態だった。
今、眼前にいる人は「父なんだろうか?」直ぐには、悦びは湧き出てこなかった。
当時はまだ、戦時中で、男の人がいるということは不自然な状態だったが、家庭にとって
は幸せが、訪れる兆しだった。
父帰るが、現実として、よろこびとして変化していくのは翌日だった。
その後は、大妻神社の裏にある日陰の畑を貸してくれて、子供が運べないの大きさのカボ
チャ、トマトなどの収穫に沸いた。
その後、普段の生活に戻った。小さな幸せの訪れだった。
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