助けてくれたのは?

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シャッとカーテンが開くと、そこに立っていたのは大神くんだった。 「うわあっ!なんで大神くんがここに……」 「キミが気を失ったから様子を見に来たんだよ。まだ保健委員が決まってないからこういうのも僕がやらなきゃいけない」 めんどくさそうにため息をつく大神君。 カーテンのすぐ側に立って、距離を取ってくれているけれど、私は無意識にかけ布団を自分の肩まで引っ張った。 「ていうかさ、助けてあげたのに、それはないんじゃない?」 「助けた……?」 「そう。キミが倒れた時、朝から具合が悪そうだったとフォローしたのは俺だよ?」 助けてくれたのはまた、大神くんだった。 彼がそう言わなければ、私はクラスのみんなに男性恐怖症がバレてしまう。 バレたらみんな嫌な顔をするだろう。
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