王子様のような人

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これからもずっと一緒だと思ってた。 だけど、そんなことはなくて、ちーちゃんはやりたいことがあるため、受験をして共学の学校に入ることを自分で決めた。 『ごめんね、里絵』 『ううん、受験頑張ってね』 その時は仕方ないと思っていたけど、離ればなれになるんだと意識した時、やっぱり寂しくなった。 それに、私にはずっと引っかかっていることがあった。 『里絵は男の子が苦手だから仕方ないよ』 『里絵ちゃんは電車には乗れないから遊ぶのは近場にしてあげよう?』 ちーちゃんは自分の夢に向かって頑張っているのに、私はずっと逃げたまま。 男の子が苦手だからって、ずっと女子校で過ごして来た。 でも本当にそれでいいんだろうか。 男の子と関わらない生活を送って逃げて、それで私は自分の人生を楽しめるんだろうか。 ずっと、ずっと直さなきゃって思ってた。 もしかしたら今が自分を変えるチャンスなのかもしれない。
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