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…夢を見ていた。
学校の教室。
何気ない授業の風景。
古典の河口は教科書を読み聞かせ、俺たちはノートを取る。
…しかし、何かがおかしい。何かが狂っている。
気づけば、自分の席が天井に貼り付いている。
他の席も生徒もろとも天井に貼り付いている。
それ以外は元のまま、何も無い教室。
そんな異常な光景の中、たんたんと授業は続けられていく…。
俺はどうしてこうなったのかといぶかしむ。
半ば夢であろうともこの状態をいぶかしむ。
そのとき、俺の足元、机の下から何かがわき上がってくるのが見えた。
…それは黒い根っこ。
節くれだち、まるでニスを塗ったかのような植物の根。
それが足元からずるりと枝を伸ばし、俺の足を覆っていく。
酷い痛み。
足の骨が軋む音。
ぎりぎりとザワザワと植物の根っこは這い登る。
そして今や人の腕ほどまで成長した根は俺の胸のところまであがっていき…。
ガクンッ
という衝撃とともに、俺は昼休みのうたた寝から目を覚ました…。
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