【激情】

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アンドロイド──ロボット相手に恋なんてしないなんて言ったのは、、何処のどいつだ? 彼女はこんなにも献身的で、愛すべき存在じゃないか。 拒否する、理由なんかない。 こんな気持ちになったのは初めてだ。 本当に心の底から、俺の全身全霊をかけて彼女を守りたい。 食事を終えて、食べたのは俺だからと言って自分で洗おうとしたのに、あおいはやると言って聞かなかった。だから二人で並んで洗い始めた。時々触れる肌が愛おしくて。 肌だけでは足りなかった、手を握り、引き寄せ、顔を近づけた。あおいからキスをしてくれた、唇が触れ合うだけのキスを。 何度も付いて、離れて──。 濡れた手を乱暴に拭って、あおいを抱き締めていた、少し体を離して、あおいの顔を覗き込んだ、あおいはもう待っている、俺は躊躇わずキスをした。 歯列を掻き分けて口内に侵入した、機械とは思えない舌が待っていた、それに絡めるとあおいは応えた、それに俺は間違いなく興奮した。 何も言わずに手を引いた、あおいは黙ってついてくる、行き先に気付いたのだろう、握る手に力が入ったのが判る。 恥ずかしかったり怖かったりするのか?散々幹部達に遊ばれてきたのに? でもすぐに判った、俺との行為と言うことに、緊張しているのだろう。     
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