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庭の中にある小径の左手側で縁側の正面辺りは一区画の花壇兼畑みたいになっていて、ネギが生えていたり、チューリップ、サルビア、あとはなんだっけなぁ・・他にも色々植えられていた気がする。
ゼリービーンズみたいな小さな池には金魚とかいたかな・・
そう、家のすぐ近くにはたくさん田んぼがあって、ある時田んぼでカエルの卵をみつけた小学生のアタシ、家に戻って青いプラスチックのバケツを持って再び田んぼへ行き、そのカエルの卵をまるごとバケツですくって持ち帰り、池にドロドロと流し込んでおいた。そのせいなのかどうなのか、いやきっとそのせいだと思うんだけど、その夏は家のあちこちで姉の悲鳴が響いた。
玄関で、縁側で、お風呂でも。とにかくあの夏はキャーキャーと姉の悲鳴をよく耳にした。
小学生のアタシにはカエルなんて全然怖くはないんだけど、年頃の姉は家のあちこちで遭遇するカエルにおびえていた。そしてアタシ、叱られた。
「アンタが卵なんか持ってくるからー!」
と。でも、
「カエルなんてちっともこわくないのに・・・」(心の声)
と、叱られる意味が全く分からないアタシ、反省の色無し。
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