あの日は、雨が降っていた

美久はかわいいものが好きなので、しばらくその物体やら生物やらを眺めた後、叫んだ。

「あなたは私のペットだ！」

真っ白な物体はさっきからずっと体をぶるぶる震わせていたが、美久が叫ぶとピタッと止まった。

そして今度は掴まれていない下半身をブンブンふりこのように動かした。

「嬉しいの…？」

少なくとも美久にはそう見えた。

というわけで、美久はその真っ白な物体を家へと連れて帰った。