あの日は、雨が降っていた。

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幸い、白い物体は死ぬことなく元気に暮らしていた。 そして、だんだん体が大きくなっていく。 「かわいいね~」 美久は毎日、そのように話しかけるのだった。 もちろん、返事をしない。 でも、なぜだか返事をしているような感じがした。 今日も、学校から帰ると一目散に真っ白な物体のもとへ行く。 「あっ、そういえば、名前決めてなかったね。 なにがいいかな… シロとか!」 理由は簡単。真っ白だから。 「よし、じゃあシロ!あなたはシロね!」 シロは美久の方をじっと見つめた。 「あ、気に入った?よかった~」 美久には実際シロが何を言っているか分からなかった。 だからなんとなくの返事を予想した。
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