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幸い、白い物体は死ぬことなく元気に暮らしていた。
そして、だんだん体が大きくなっていく。
「かわいいね~」
美久は毎日、そのように話しかけるのだった。
もちろん、返事をしない。
でも、なぜだか返事をしているような感じがした。
今日も、学校から帰ると一目散に真っ白な物体のもとへ行く。
「あっ、そういえば、名前決めてなかったね。
なにがいいかな… シロとか!」
理由は簡単。真っ白だから。
「よし、じゃあシロ!あなたはシロね!」
シロは美久の方をじっと見つめた。
「あ、気に入った?よかった~」
美久には実際シロが何を言っているか分からなかった。
だからなんとなくの返事を予想した。
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