1・リア充の異能使い

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後に目撃者は何を言ってるんだと言われながらも言っている。 明らかに場外に飛んだはずのボールが空中で止まったかと思ったらまるで壁に当たったかのようにくの字に曲がって野球部の一人に当たったと… ユウ「おはよう井野子ちゃん。」 イノコ「え?あ…お、おはよう優雅君。」 ユウ「ユウ君でいいってばー。ていうかさっき危ないって言ったけどどうしたの?」 イノコ「ううん、なんでもないよ。」 首を振って井野子が返す相手は羽生優雅(ハニュウユウガ)。 同じ高校2年生で本人は自覚がないのだが学校で五本の指に入るほど女子高生に人気があるイケメンである。 そして井野子はその彼と付き合っているのだ。 きっかけは去年の夏、彼の方から告白され井野子は流されるまま付き合うことになった。 だが井野子は彼にどうしても言えない秘密があった。 先ほど彼に飛んできた野球ボールが突然方向を変えたのは彼女の仕業であったからだ。 能力井野子の悩み、それは自分が超能力を持っているということである。 しかも月1で異能が変化するという厄介なものだ。 ちなみに今月の異能は念導力である。
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