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* * *
「--…いやあ新入生を見るとあたしたち先輩になったんだなぁと思っちゃうねー。」
「心にもないこと言ってんじゃないわよ。それにしてもなかなかのイケメン新入生がいくらかいたわね。」
「相変わらず年下好きねー真由美。」
昼休みが始まってすぐに井野子が座る席の机を囲む茶髪のポニーテールと赤みがかかったショートヘアの女子が新入生について話している中
イノコ「はぁ……」
井野子はもそもそとバックから弁当を出しながらまた溜め息をつく。
「どうしたのよ井野子?溜め息なんかついて?」
溜め息に反応して聞いたポニーテールの方は明平真由美。
実に見事なボンキュッボンの体型を持つ冷静な年下好きである。
「そうだよー今日も相変わらず手を繋いで来たくせにー」
次に言ってきたショートヘアの方は千葉千賀子。
学校内で1、2を争う美脚と美顔の持ち主である。
イノコ「…真由美ちゃん、千賀子ちゃん。」
マユミ「うん。」
チカコ「はぁい。」
イノコ「私って、不幸な女の子だよね…」
『!!』
呟くように言った井野子の言葉に教室の空気がザワッと変わった。
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