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だから
「今度、由美の墓参りについてきてくれないか」
「……いいん、ですか?」
「付き合うことの報告しとかないとな」
もう一度、手を握り直す
「まだ付き合ってあげるっていってませんよ?」
田中さんの瞳から
涙が大量に溢れだした
俯く田中さん
机にも涙の跡ができている
「ほんとに、田中さんは頑固だなぁ」
俯く彼女の顎を、くっと持ち上げて
「美人が台無しだ」
親指で涙をすくう
こんなこと、前にもあった
「来てくれるよな」
田中さんは無言で
こくっ
こくっこくっ
と、何度も何度も頷いた
よかったね
由美の声が聞こえた気がした
困難はまだまだあるだろう
でもきっと乗り越えられる
乗り越えてみせる
だって、もう
1人じゃない
End…
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