勇者二人

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それから七年後 「まさか恋人になれるとは思わなかったなぁ」 ふふっと照れながら言うマナ 「俺は本当にお前に出会ってよかった。お前に救われた。あのままデカくなってたらヤバかった…」 「ふふ、そうかな?途中でこのままじゃダメだって気付けたと思うよ。ライトはとても素晴らしい人だから」 「お前なぁ…そう言うことを辱めも無くサラッと言うな。だから天然たらしって言われるんだぞ!」 照れ隠しに声が大きくなるライト 「どうして?本当の事だよ?ライトは素晴らしい。だから僕も…」 「僕も?」 「…ライトに恋してしまったんだろうね。…へへ、恥ずかしいね」 はにかみながらもハッキリと伝えるマナに昇天するライト 「大変だー!!」 「!どうしたの?」 「人が!人が食われてる!助けてくれ!」 「わかった!何処にいるの?」 「北の森に!」 居場所を聞いた途端走り出すマナの腕を掴むライト 突然腕を掴まれた事に驚きライトの方を振り向くと険しい表情のライト、行くなと言われなくても分かる顔がそこにあった。 「これが最後だから」 もうこれ以上戦ってほしくないと思っているのは分かっていたが助けを求められると居ても立っても居られないマナは戦いに行く事を負い目に感じていたが、 「…はぁ…わかったよ」 ため息をつき止めても無駄だと最初からわかっていたかのように言い放ち 「じゃあ最後の大仕事に行くか!」 「!…うん!」 これが最後と喝を入れ走り出すライト 力強く走り出したライトに安心し後を追う。
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