勇者二人

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「マナアアアアアアアアア!!」 ーー遠くから声が聞こえる、あぁライトが叫んでるのか、僕生き返ったんだな ぼんやり暗闇の中鈍く聞こえる声の後体を引きずり出される感覚がしライトに抱えられているのだなとまたぼんやり思い気を失った 「おい!マナ!しっかりしろ!治癒術師を呼べ!…クッソ!ポーションじゃ追いつかねー!」 死ぬなよ!マナ!! 目が醒めると見慣れた天井があった 体を起こそうとした時一気に激痛が走った 「っ…」 「!!気がついたか!俺がわかるかマナ!」 一睡もしてなかったのか目が赤いライトがぼんやりと視界に入る。 ーーあぁ目が少し見えない、酸のせいかな… 「ラ、イト」 ーーあ、声が、出しにくい、喉が痛い 「よかった…よかった…」 僕を抱きしめる手がとても痛い、体を少し触られるだけで激痛が走る。でもその手がとっても温かくて、嬉しい。 抱き返したくて腕を動かそうにもビクともしない 「マナ、まだ体が治ってないからな、安静にしてるんだぞ。数時間おきに治癒術師が来て治療してくれるからな」 うん、と頷くことも声も掠れて出なかったがライトには伝わったようで頭をふんわりと優しくポンポンと撫でた。そのいつも以上に優しい感触も痛みが走ってしまう ライトにこの痛みを悟られないように心配させないように、僕は出来るだけ口角を上にあげライトを見上げた
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