勇者二人

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十数年後 「ここは…」 「ライト」 「…!…マ、ナ?」 「久しぶり、すっかりお爺ちゃんだね」 「マナ、マナ…」 すっかり年老いたライトが涙を流しながらマナに抱きつく マナも涙を浮かべながら自分より背が低くなったライトを抱き返し頭を撫でた 「んふふ、泣き虫なのは相変わらずだね、よしよし」 「会いたかったぞ、マナ」 「うん、僕もずっと会いたかった。ずっと見守ってたんだよ、危なかったよ何度か自殺しようとしたでしょ」 「ひー辛かったんじゃ、じゃが負けんかったぞ!このワシじゃからな!!」 「んふふ、カッコイイ」 「かー!お前ら変わっとらんなぁ!」 顔を赤くし酸っぱい顔をするライトにまた笑いながらぎゅーっと抱き合っていると後ろから声をかけられる 「お二人さん」 「はぁ!天使様じゃ…」 「マナ君」 「はい、ライト、僕と天使になって天国で永遠(とわ)に幸せに暮らす?」 「天使に?生まれ変わったりせんのか?」 「しない、どうする?僕はライトに合わせるよ」 「そうか…じゃが…こんな老いぼれの姿で天使になってもなぁ…」 「あ、その問題はないよ、好きな年齢に戻してあげるよ」 「本当ですか天使様!じゃあマナと二人で戦っていた頃に戻してください!」
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