勇者二人

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七年前 最近この辺りに手荒な傭兵がいるから成敗してくれと頼まれてその傭兵がよくいる酒場にやってきた カランコロン 入った瞬間ゴロツキどもが睨みつけてくる ーーさてと、よくカウンターに座って仕事を取ってるらしいなぁ~座ってスコッチを頼むと話しかけてくるって言ってたなぁ 「スコッチ」 ゴトッ 愛想なく注がれる酒を受け取り注がれた酒を眺めていると男が隣に座ってきた ーーこいつか? 「よぉ兄ちゃん、俺がその酒奢ってやろおかぁ?」 「君が傭兵?」 「あぁ?」 ーー違うのか 「あぁ、違うならいいんだ、よそへ行って」 「おうおうつれないね~その方が燃えるんだけどよ!」 言い終わると同時に腰を掴まれる が、その瞬間にピストルを男の股間に押し付け酒を飲んだ カチッ 「ぷはぁ…君には用はないから、あっち行って?」 「おっおう!すまねーすまねー!!」 急いで逃げ出す男を尻目に ーー今日はいないのかなぁ とため息をついた 「お前、手練れだな」 いつの間にか隣にいた男の方をゆっくり振り向き顔を見た
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