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街の外の人気のない原っぱに移動し話し始めた
「こんな原っぱがいいのか?大胆だな?」
「ん?何が?君、最近頼まれたらどんなひどい仕事でも受けるって噂なんだけど、ほんと?」
「…チッ…セックスの頼みじゃねーのかよ」
ボソリと何か呟いた聞きなおそうかともう一度と口を開くと
「そうだが?なんかよーか?」
「ぁ、やめない?そういうの、君強いんでしょ?だったら悪に力貸さずに弱い人を助けようよ」
「うわあ~お前勇者様かよ、まじウゼェ、顔可愛いから油断したわー!」
「可愛い?あー、ありがとう…あんまり言われたことないから、何だか、照れちゃう」
えへへと笑うと、男は僕を見ながら固まっている
「なっ、んか調子狂うな、とにかく、俺は俺の好きなように生きてんだ、失せな」
「ダメだよ!見過ごせない。みんな迷惑してるんだから!君を止める」
「はぁ?俺と戦う気か?そんな細っこいなりで?」
「僕が勝ったら君は勇者になる、君が勝ったら…どうしたい?」
「はっふざけたこと抜かすな、誰が勇者になるかよ」
「君は僕に勝てないよ」
「あぁ?痛い目見ねーとわかんねーみたいだな、じゃあ俺が勝ったらお前は俺の性奴隷にしてやるよ!」
そう言い終わると同時に刀を抜いて飛びかかってくる
ガキンッ
バンッ
咄嗟に剣で弾き返し右手でピストルを撃つ
カキンッ
刀で球を弾き向かってくる
振り落とされる刀を避けながら問いかける
「ねー、せいどれいって、何?」
「はぁ?!」
ドスッ
「グハっ」
油断した男の腹に膝を食らわせ、刀を取り上げ背中を踏みつけた
「おいっ!きたねーぞ!反則だ!」
「何が?いきなり油断したのそっちでしょ?」
「ふっざけんな!こんなの勝負じゃねー!くっ…なっ何で動けねーんだ!!お前、馬鹿力か!?」
「そうかな?君がひ弱なんじゃない?」
「んだとコラー!くっそぉ…」
パタン…と力を入れていたのを観念したのか抵抗しなくなった
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