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「幸多、沙夜とブリュンヒルデです」
「お兄ちゃん、誰か来た?」
朝食の後片付けをしていた美奈が聞く。
「俺が出るからお前は片付けしてていいよ」
「わかった」
美奈は片付けに戻った。
そして、幸多は玄関へ向かう。
「は~い、どうぞ~」
幸多が玄関に近づきながらそう言うと、ドアの窓にうっすらと映る人影が濃くなり、ドアを開ける音がした。
そして沙夜とブリュンヒルデが中に入ってきた。
「どうした?」
「単刀直入に言うわ。今日からここに泊めてもらいたいの」
いきなり、沙夜が真剣な目で幸多に訴えた。
「んんん??いきなりどうした?」
「どうした?じゃないわよ!」
「幸多はフレイヤ様から聞かされてないのですか?」
「何を?」
フレイヤは、沙夜たちが襲撃されたことに関して幸多に話していなかった。
「すみません。幸多はこれでも心配性ですので、下手に話すと何をし始めるかわからないと思いましたので」
「うっ…………さすがにバレてたか…」
「このくらい簡単にわかります」
「うぅ…神は全部お見通し……か。
ってそれより、何があったんだ?フレイヤ」
沙夜、ブリュンヒルデ、そしてフレイヤは幸多に深夜の出来事について説明するのだった―。
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