4.力

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幸多は『あの出来事』を小林さんに説明した。 『天使ブリュンヒルデか……。なるほどな。すまないが幸多くん、そっちの方は君に頼んでいいかな?私は悪魔と戦闘があった方の調査で忙しいからね』 『わかりました』 『おそらくまた君の前に現れるはずだ、フレイヤがいるとはいえ、注意してくれ』 『わかりました。というか、よくこの番号わかりましたね』 『ははは、ちょっと裏ワザをね。なんかあったらこの番号にかけてくれ』 『わかりました』 『じゃあ、そう言うことでよろしく~』 電話が切れた。 幸多は電話番号を小林の番号として登録した。 「ほんとに……あの人とブリュンヒルデはなんだったんだろうか」 どうしても気になって仕方なかった幸多だが、疑問を解消する術がない。 そのままなにもなく、 時計の針は時を刻み続けた。 そして数日後―。 「小林さんはまだ調査してるのかな」 「そろそろ、あの少女とブリュンヒルデが来てもおかしくないと私は思います」 数日間、ほんとになにも起こらなかった。フレイヤの罠に反応する者も、いなかったようだ。 「あ、幸多。ひとつ伝え忘れたことがありました」 「伝え忘れたこと?」 「【召喚の短剣】のことですが、もう一度召喚してもらえませんか?」     
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