18.訪問者

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「幸多、沙夜とブリュンヒルデです」 「お兄ちゃん、誰か来た?」 朝食の後片付けをしていた美奈が聞く。 「俺が出るからお前は片付けしてていいよ」 「わかった」 美奈は片付けに戻った。 そして、幸多は玄関へ向かう。 「は~い、どうぞ~」 幸多が玄関に近づきながらそう言うと、ドアの窓にうっすらと映る人影が濃くなり、ドアを開ける音がした。 そして沙夜とブリュンヒルデが中に入ってきた。 「どうした?」 「単刀直入に言うわ。今日からここに泊めてもらいたいの」 いきなり、沙夜が真剣な目で幸多に訴えた。 「んんん??いきなりどうした?」 「どうした?じゃないわよ!」 「幸多はフレイヤ様から聞かされてないのですか?」 「何を?」 フレイヤは、沙夜たちが襲撃されたことに関して幸多に話していなかった。 「すみません。幸多はこれでも心配性ですので、下手に話すと何をし始めるかわからないと思いましたので」 「うっ…………さすがにバレてたか…」 「このくらい簡単にわかります」 「うぅ…神は全部お見通し……か。 ってそれより、何があったんだ?フレイヤ」 沙夜、ブリュンヒルデ、そしてフレイヤは幸多に深夜の出来事について説明するのだった―。
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