223人が本棚に入れています
本棚に追加
「礼を言われるほどのことではありませんよ。むしろ助けに入りたかったのですが、正体がバレないように今後は戦うようにと言われているので辞めました」
「結界があったのに能力使ってよくバレなかったわね」
「あの結界は、結界内と外部を遮断するだけのもので、発動された能力や、出入りすることを特定することはできない軽い結界でした」
つまりサタナエルは、殺意はあったものの軽い挨拶程度に現れたと思われる。
「沙夜の言う瞬間移動的な能力は使えますがどうします?」
「いいや、遠慮しとく。いきなり私たちが家に現れると幸多や、美奈ちゃんを驚かせてしまうわ」
幸多の家と、沙夜の家は徒歩40分程度の距離。
「ではどうします?」
「とりあえず森に身を潜めるわ。いいでしょ?ブリュンヒルデ」
「沙夜に任せますよ」
沙夜の家から約1キロ地点に森がある。
とりあえずそこに身を潜めて、夜が明け次第、幸多の家に歩いて行くことにするのだった。
「では、森に移動させますね」
「頼んだわフレイヤ」
そしてフレイヤは幸多の家に、沙夜とブリュンヒルデは森に身を潜めることにするのだった。
最初のコメントを投稿しよう!