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「そして50年間で静められたのは4割ほど。たしかにそろそろ限界だ。小林さんが言うのなら、私たちからも……、お願いしよう」
警視庁公安部公安第五課特殊事例対策係の方たちも頭を下げた。
幸多は少し動揺した。
しかし、答えた。
「和原幸多です。どの程度…、力になれるかわかりませんが、よろしく…お願いします」
「よし、そうと決まれば近々、陸上自衛隊にもあいさつに行こう」
「陸上自衛隊!?」
「あと政府の会議にも参加な。」
小林さんが喜びながら言った。
その後、思い出したように続けて、
「そうそう幸多くん、こんな深夜に出歩いてはいけないよ。まぁ、今回は注意したということにしておこう」
「今更ですか!!小林さん…」
警視庁公安部公安第五課特殊事例対策係の方たちが、声を揃えて驚いた。
こうして、天使との契約に失敗した幸多は、
世界を救うために戦うこととなったのだった―。
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