冷たい花

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買ったお茶を胸に抱えて、中本くんのいる階段に戻る際。 途中、華道部の前を通り、何気に教室をチラ見。 文化祭用の生け花やフラワーアレンジメントの出展品が鮮やかで目を奪った。 いい花を使っている。 そういえば。…花。しばらく触れてないな。 でも。 「…関係ない」 もう、お父さんの恋人がいる店に私の出る幕はないし、関わりたくない。 この時の私は、まだお父さんの恋愛を応援できずにいた。
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