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「今日は職員会議の日ですんで、早目に来てくださいね、私も二限から授業がありますし」
「やっべ、忘れてた、ノワールにどやされる」
「まだ間に合うんで、早くしてください」
ドタバタし始めたので部屋から出ることにする
(あんなのが教授なんて世も末だよね…)
むしろあんな変な人だからできるのかもしれない
「奴は起きてたか?」
「爆睡でしたよ、グリーさんは朝食食べたんですか?」
「美味かった」
「じゃあちょっと手伝ってください」
「お?いいぞー、何する?」
「外の畑からジャムバブルの木の果実を何個か取ってきてください、1個だけなら食べていいですよ」
「やったぜ、くるっぽー!」
羽ばたいていった
『ジャムバブル』
シャボン玉のような実をつける木、その果実はジャムのように甘く美味
色によって味が違う、もちろんパンに合う
「おはよう…」
「やっと起きましたか、座ってください」
ラフな格好に白衣を着た先生が降りてきた
「その格好だとうさんくさいですね」
「毎日のようにそれを言うのやめてくれない?」
「嫌です」
「それも聞いたな…まあいいや、今日の朝食は?」
「蜜牛のミルクとバケットウッドの枝ですよ」
『蜜牛』
ミルクが甘い蜜のような味の乳牛、飼育はしやすく病気にもなりにくいので家庭で飼いやすい種類
『バケットウッド』
枝がパンのような食感の樹木、こちらも育てやすく一家に1本はあるらしい
枝は折っても一日で再生する
「いつものか」
「いつものですよ」
「持ってきたぜ、ひゃっはー!」
大分テンションのおかしい鳩を迎え、食卓につく
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