はじまり

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「フィンは今日予定あるのか?」 バケットウッドを頬張りながら予定の確認をする 「アケノさんと勉強会ですね、帰りはいつも通りです」 「ああ、あの黒野郎の助手だったか?」 苛立ちを隠さずジャムバブルを直接齧る 「あれ?先生ってノワールさんと仲悪かったですっけ?」 「いや、同僚だしそこまで仲は悪くないが、あの野郎この前俺の弁当を食いやがった、許さん、末代まで呪ってやるつもりだ」 「食べ物の恨みが強すぎる…」 「地獄唐辛子入の饅頭でも食わせてやろうかと思うのだがどう思う?」 「あの箱は地獄唐辛子なんですね…」 玄関においてある若干辛い匂いを放つ箱を思い出しながらこれから被害にあう先生の顔を思い浮かべる 「ごちそうさまでした」 そうこうしてるしているうちに朝食を食べたウィンギィが立ち上がる 「お粗末さまです、もう行きますか?」 「ちょうど学園長に用があるしな、不本意ながら早めに行く、グリー、ノワールにこいつを届けておいてくれ、ついでに饅頭付きでな」 封筒と菓子折りに偽装した地獄饅頭(今命名)をグリーに渡した 「あいよーくるっぽー!」 若干テンションの高い鳩は窓から飛び去って行った 「なんであいつテンション高いの?」 「ジャムバブル食べてからあんな感じですね」 「まあいいか、いってくる」 「戸締りは任せてください、いってらっしゃい」 ウィンギィを見送り、机の上の食器を片付ける
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