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うれしくて、やっと皆の輪の中に入れる時が来たんだと思った。
疑いが消え、ハニカミながらプールサイドに立った次の瞬間!
『キャ!』
??バシャーーンッ!
尾堂直哉が私をプールに突き落とした。
すぐに立ち上がって顔の水を拭うと、周囲が笑いの渦と化している。
『すげ!』
『やっぱデブが落ちるとあんな!?』
『『ハハハハハハッ……』』
数秒前の期待と比べると、水の中にいても顔から火が出るほどの恥辱。
それでも毅然と水中を歩き、ザラザラした感触のコンクリートに手をつき肘を立てる。
当然、救いの手を差し伸べてくれる者などいなかった。
と、その時。
『げ?!』『マジかよ!!』
クラスメイトたちは一斉にプールから出ようと躍起になる。
私のスカートが折れ曲がって、下着があらわになってしまったから。
焦ってすぐ元に戻しても、時すでに遅し。
??ザワザワ。
『あいつ生理じゃん』『ガチで汚い!』
『ゲロ吐きそう……』
ザワザワ??。
最悪だ。居ても立ってもいられず、その場から逃げ出した。
すると、断末魔のような叫び声を浴びせられる。
全員が男子ならしょうがない。しかし、半分は同じ身体の構造をしている女子。
なぜ私をそんな風に扱うのか。理解と屈辱に苦しみながら、何度目かわからない涙を流した。
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