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今日は特別な日だ。
わたしは兄と結婚する。
再婚の連れ子同士で義親と養子縁組した兄妹だから、血は繋がっていない。
年の離れた兄が大学進学で上京するまで、在宅中の義親に隠れて子供部屋でエッチするのはいつもスリルに満ちていた。
母が今どき珍しく、娘の初潮のお祝いにと炊いた赤飯が家族の食卓に並んだ日の夜、わたしの部屋へ忍び入った兄に処女を破られた。
挿入されて痛がるわたしに、猿みたいに盛った兄はくりかえし射精した。
お腹からたぷたぷと音がしそうなほど中出しされたわたしは、それからしばらく妊娠におびえたが、初潮が始まっても未熟な体では妊娠しにくいことを、受験生の兄は聞きかじったのだろう。
上京までの一年ちかく、兄はコンドームをつけたりつけなかったりで、何度も妹のわたしとエッチを楽しんだ。
わたしは、小学生のうちに先輩とロストバージンした同級生が羨ましかった。
クラスメイトには小五で妊娠し、相手のクラブ活動の顧問が懲戒免職になったあと堕ろした子もいた。
その他大勢より一歩先んじた『イケてるモテ女子』になったことが、わたしはひそかに誇らしかった。
もちろん、大人に知られて兄と引き離されたくなかったので、非処女になったのは黙っていた。
まだまだ子どもっぽくてガキくさい周りより、わたしは早く大人になれたことが嬉しくてたまらず、本心では自慢したかったけど我慢した。
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