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──ギルドマスターの部屋──
勇が次に逃げた場所はギルドマスターこと、ババァの所だった。 因みに、依頼業を熟す勇さんの仕事場でもある。
勇「という事で、隠れさせてくれ。」
ババァ(ギルドマスター)「…いや、と言う訳でって言われても分かんないよ!なんだいアンタ!?行きなり来て、隠れさせてくれって!? 図々しいにも程があるよ!」
勇「ほえ? ババァよ、今さらそれを言うか?」
ババァ「…は、確かにね。 今更も何も…アンタはいつも勝手な野郎だしね。」
勇「勝手は余計だ。」
ババァ「それにしても勇」
勇「なんだ?」
ババァ「仕事の話なんだがね、アンタが記憶が無くなって、行方不明になっている時に依頼者が凄い来たんだよね。 …ほら、リストにピックアップしたから読んでみな。」
パサッ
勇「…ほえ~、凄い来てたんだな。 ざっと数えると……40件もあるな。こりゃあ1ヶ月掛かるわ。何でも屋って疲れるわ」
ババァ「40件…アタシなら3日で終わる依頼業だね。」
勇「…。 いつも思うんだが、ババァの労働どうなってんだよ。ター○ネーターか」
ババァ「機械と同じにしないでよね、アタシはアンタと同じ人間よ。」
勇「つまり、人類最強のババァか…納得。RPB撃たれそう」
ババァ「本当に撃つよ?ムカつくし」
勇「やめてね」
ババァ「で、誰から逃げてんだい?」
勇「あ、ああ。 実は賢とアクラスに追われてて な。 …ついでにルエルも」
バンッ!
ババァ(あら?誰か入ってきたね)
アクラス「はぁ…はぁ…、ここに…居ましたか!」
賢「探しましたよ…変態汚物勇さん?」
ルエル「アクラスきゅん激萌えええぇぇぇえええ!!」
勇「……っと、ま こんな状況なんっス。」
ババァ「いや分かんないよ!? でも、勇だし…ある程度察しが付くよ!?」
アクラス「ギルドマスターさん!勇さんを掴まえてて下さい!」
ババァ「ん? ああ。分かったよ」(まず勇の手を掴んでっと)
バッ
勇「だが、しかし!」(ババァから襲われそうな手を払って…っと)
スッ
ババァ「あ、…しまった」
勇「ふふ、ババァ老いたなァ!」
勇「という訳で、ばいなら!」(窓ガラスに向かってっと)
タッタッタ!
ガッシャーン!
ババァ「あ! アイツ、窓ガラスを割って逃げやがった!許さん!」
アクラス「しかも、ここ3階ですよね!? 勇さんは機械ですか!?」
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