part1.今日も俺達は楽しんで生きています

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──ルック国・街道町── 勇はすたこらさっさと街道町を走っていた。街並みは鍛冶屋、商店、武器屋、魔法道具屋、雑貨屋等賑やかに溢れて綺麗な街だ。 勇「はぁ…はぁ…、次は何処に隠れるか…。 てか、ここ隠れる所ないな」 「あれ? もしかして勇?」 勇「ん? このふんわりした声は…もしかして」 「あ、やっぱり勇だ! ほらベレズ、勇だよ!」 「え? 勇?…あ、本当ね。 こんにちは」 勇「ああ、これはこれは…人間界を守ってくれる魔族のお巡りさん。 メリダとベレズか、久しぶりだな。」 メリダ「本当に久しぶり」 ベレズ「本当にね。 かれこれ、半年ぶりかしら?」 勇「で、お二人さんは何してんですかい?百合愛ですか?」 ベレズ「殺すぞ?」 勇「すみません。 お願いですから魔方陣を俺の足元で展開しないで下さい」 ベレズ「分かれば良いのよ。」 スッ… メリダ「てか、勇…なにか食べ物持ってない?」 勇「キミは実に腹ペコキャラだなぁ。 そんなキミに泥だんごをプレゼントしよう ほい」 メリダ「よし、ベレズ。勇の元に魔方陣の展開を許可をする」 ベレズ「了解よ」 勇「了解するなしッ!?」 勇「で、本当になんでこんな所に居るんだよ?」 ベレズ「私達は今市民の平和を守るパトロール中よ。 人間界と魔界が平和講和条約を結んだから…こうやって私達、魔族が居るわけよ。因みに、魔界も同じ状況よ」 メリダ「腹減ったよぉ…」 勇「なるほどね~。 パトロールおつかれちゃんだね~」 ベレズ「……勇バカにしてる?」 勇「ほえ? しょんな事ないジャマイカ!」 メリダ「はら…へったぁ」 アクラス「あ!居ました! 皆さんコッチです!」 ベレズ「あれ? あれは…アクラスくん?」 勇「くっ…もう来たか! そんな訳で、チャオ!」 タッタッタ! ベレズ「え!?な、なによ!? どういう事!?」 メリダ「はら……へた」 ガクッ ベレズ「ちょ、ちょっと!メリダしっかりしなさいよ、さっき中華料理20人前食べたでしょ!」 メリダ「だめ、あと 10人前食べなくちゃ」 ベレズ「あ~、パトロールが進まないよぉ」 アクラス「…あの、良かったらコレ どうぞ」(ポケットにあった飴だけど) スッ メリダ「あ…ありがとう。 アクラスくん」 ベレズ「どっちが子どもか分かんないね。」
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