ミイラとりがミイラに。

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てかこの年で恋い焦がれるなんてねー。柄じゃ無いと思うよ。マジで。 切っ掛けはなんだったかなー。 あ、あれだ。 広瀬がよく古村さんにチョッカイ出し始めたころ、だ。 初めは「あいつ趣味変わったなー」って驚いただけだった。 その頃は俺も古村さんの魅力にまだ気づいていなかったからね。 反対に悪い考えも浮かんじゃったのよ。 広瀬のお気に入りを自分のモノにしちゃおうかな。なんてねー。 いや、弁明すると、大学時代は広瀬にタイプの子ことごとく持っていかれた経験があってさ。 だからその仕返し、みたいな感じで。 それで彼女を観察する様になったの。 広瀬にひと泡吹かそうと。
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