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ぴゅ~~~~~~・・・
「ぶるるるる・・・さ、寒いにゃ!!ヘーーーックション!!」
地域猫のイニは、木枯らしの吹きすさぶ街を震えながら歩いていた。
「マタサキから切れた耳の先まで、寒さがしみるぅぅぅうー!!!!」
イニは、キジトラ模様の身体を摩擦で暖めようと、壁をスリスリしてみた。
「イテッイテテテ!!駄目だ!!かえってダメージが・・・」
イニは、満点の夜空の空を見上げて、ふーっ!と溜め息を吐いた。
もくもくと、吐息が白い煙になって夜空の向こうへ飛んでいった。
「あー、僕の息も凍るよ・・・」
もくもくもくもくもくもくもくもく・・・
「んにゃ?」
目の前の人間の家から白い煙が、どんどん吹き出てくるのを、地域猫のイニは見つけた。
「なんじゃこりゃ?」
イニは、その煙が立ち込める方へダッシュした。
煙は、トタンの煙突から出てきている事が解った。
丁度、窓が閉まってない!!
しめしめ・・・あの煙突の正体を!!
がらっ。
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