3人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
地域猫のイニが窓から飛び込んだ先は・・・
かぽーーーーん!!
ばっしゃーーーーん!!
「?!」
地域猫のイニは、中が液体・・・風呂だとは思わなかった。
ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ!!
「ぷはーーーーーっ!!」
地域猫のイニは、風呂の中から顔を出すと、辺りを見渡した。
周りは常に湯煙の中。
「んにゃ?」
風呂のど真ん中に浸かっていたイニは、猫掻きで泳ぎ、湯船の縁に脚の肉球をペタッと付け、風呂の湯が滴る髭をヒクヒクさせた。
「ここはお池じゃないにゃ?お魚1匹も居ないにゃ?」
イニは、暫くキョトンとしていた。
ぽかぽか・・・
ぽかぽか・・・
じわ~~~~~~ん・・・
「何にゃ?この身体に染み通る緩やかな感覚は・・・?!」
じわ~~~~~~ん・・・
「暖かいいい・・・
歩き疲れた身体が、みるみるうちに楽になっていくニャ・・・
何だか・・・
雪解けの・・・
ここだけ春の・・・
パラダイスにゃ・・・
じわ~~~~~~ん・・・
ありゃにゃ・・・?
何だか、身体が宙に浮いているみたいにゃ・・・
身体に、風船をいっぱい付けて飛んでいるようニャ・・・
ぷかぷか・・・
ぷかぷか・・・
ぷかぷか・・・
ぷかぷか・・・
いい気持ちにゃ・・・
じわ~~~~~~ん・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
最初のコメントを投稿しよう!