2#地域猫、風呂に入る。

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 地域猫のイニが窓から飛び込んだ先は・・・  かぽーーーーん!!  ばっしゃーーーーん!!  「?!」  地域猫のイニは、中が液体・・・風呂だとは思わなかった。  ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ!!    「ぷはーーーーーっ!!」  地域猫のイニは、風呂の中から顔を出すと、辺りを見渡した。  周りは常に湯煙の中。  「んにゃ?」  風呂のど真ん中に浸かっていたイニは、猫掻きで泳ぎ、湯船の縁に脚の肉球をペタッと付け、風呂の湯が滴る髭をヒクヒクさせた。  「ここはお池じゃないにゃ?お魚1匹も居ないにゃ?」  イニは、暫くキョトンとしていた。  ぽかぽか・・・  ぽかぽか・・・  じわ~~~~~~ん・・・  「何にゃ?この身体に染み通る緩やかな感覚は・・・?!」  じわ~~~~~~ん・・・  「暖かいいい・・・  歩き疲れた身体が、みるみるうちに楽になっていくニャ・・・  何だか・・・  雪解けの・・・  ここだけ春の・・・  パラダイスにゃ・・・  じわ~~~~~~ん・・・    ありゃにゃ・・・?  何だか、身体が宙に浮いているみたいにゃ・・・  身体に、風船をいっぱい付けて飛んでいるようニャ・・・  ぷかぷか・・・  ぷかぷか・・・  ぷかぷか・・・  ぷかぷか・・・  いい気持ちにゃ・・・  じわ~~~~~~ん・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・
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