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・・・・・・
「うにゃぁっ!!」
・・・・・・
風呂の中が余りにも気持ち良くて浸かりすぎて、逆上せた地域猫のイニは、目の前に家の娘が居た事に気付かなかった。
・・・・・・
「んにゃ?」
地域猫のイニと由香里と目があった。
「あっ!」
「うにゃっ?!」
「ああっ!!」
「うにゃぁ!?」
「もしかして・・・あんた、何時も通学路で日なたぼっこしてるにゃんこでしょ?こんなに汚れてちゃって・・・うち猫飼ってないから、猫用シャンプー無いけど私のシャンプー使う?」
由香里は、地域猫のイニの身体をゴシゴシと洗ってあげながら、自らの失恋話をイニに話しかけた。
「にゃあ~!」
「そう、ありがとう。私に「気にするな」って言ってくれてるの?
また来てね!今度は思いっきり遊ぼうよ?」
「にゃあ~!」
地域猫のイニは、優しい由香里に返事をすると、ひゅん。と風呂から出て、家を飛び出し寒空の住宅街をスキップしながら駆けていった。
「身体も心もポッカポカにゃ。風呂はやっぱり僕のパラダイスにゃ~!!」
~いい湯だニャン~
~fin~
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