4#風呂は心のパラダイス

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 ・・・・・・  「うにゃぁっ!!」  ・・・・・・    風呂の中が余りにも気持ち良くて浸かりすぎて、逆上せた地域猫のイニは、目の前に家の娘が居た事に気付かなかった。    ・・・・・・  「んにゃ?」  地域猫のイニと由香里と目があった。  「あっ!」  「うにゃっ?!」  「ああっ!!」  「うにゃぁ!?」  「もしかして・・・あんた、何時も通学路で日なたぼっこしてるにゃんこでしょ?こんなに汚れてちゃって・・・うち猫飼ってないから、猫用シャンプー無いけど私のシャンプー使う?」  由香里は、地域猫のイニの身体をゴシゴシと洗ってあげながら、自らの失恋話をイニに話しかけた。  「にゃあ~!」  「そう、ありがとう。私に「気にするな」って言ってくれてるの?  また来てね!今度は思いっきり遊ぼうよ?」  「にゃあ~!」  地域猫のイニは、優しい由香里に返事をすると、ひゅん。と風呂から出て、家を飛び出し寒空の住宅街をスキップしながら駆けていった。  「身体も心もポッカポカにゃ。風呂はやっぱり僕のパラダイスにゃ~!!」  ~いい湯だニャン~  ~fin~
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