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「なんだテメェ!」
「なんだじゃないよ、女性に手を挙げるなんてさ!」
シンジは右手で掴んでいたチンピラの手をくるっと半回転させるとその動きに合わせてチンピラも回転し地面に叩きつけられる。
「シンジ!」
「アイちゃん、下がってて!」
「う、うん」
何故こうなっているのかを説明しよう。シンジは街の中へ入ると同時にアイを見失ったが直ぐに見つけることに成功した。
どうして簡単に成功したかと言うと少し街に入ると人だかりがあり、その中心にアイがチンピラ数人に囲まれ口論になっていたからである。
そして、口論の末にチンピラの一人が手を挙げた直後にシンジが止めに入り今にあたるのである。
(ねぇ、ギシン!頼みと言うか聞きたいことがあるんだけど)
「なんだ?まさか自分から首突っ込んどいて"変わってくれ"なんて言うなよ?」
(だよね~、って違うよ!)
「じゃあ何を聞きたいんだ?」
(この人たちの制服を見るにガーディアンの生徒なんだけどさ、それにしてはなんて言うか当たり屋とかタチが悪いって感じがしてね)
「まぁ、ガーディアンにも色んな奴は居ると思うぜ?だって俺たちみたいな奴も居るくらいだからな!」
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