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マサはニヤリと笑いシンジと握手すると即座にシンジの腕を引っ張り膝蹴りを腹に当てる。
「へぇ、まぁそれなりにはできるみたいだな」
膝蹴りは当たった様に見えたがシンジの空いていた方の手で受け止められていた。
「ったく危ねぇな!」
「ギシン!?」
急に体の主導権を奪われシンジは困惑する。
(強制的に入れ替えさせてもらった!こいつ、俺たちを騙そうなんてふざけた事やりやがったからな!)
「でも、これを止めるなんてね、最初から信用なんてしてなかったか?」
「悪りぃな!あいつと違って俺は初対面のやつと接する時は疑心から入る人間なんでなぁ!」
(にしても"覚醒能力"が発動しねぇ、なんでだ?)
「ブリーフィングの時言われたでしょ?リバティ・サン王国は治安を維持するために町中には"覚醒能力"を封じる装置が貼ってあるんだよ」
(そういや、そんなこと言ってたか?)
「まぁ、これで仕留めるがな!」
ギシンは掴んでいたマサの膝を離すと同時に回し蹴りの体勢に入る。
「っと!そう簡単に当たらねぇよ!」
マサはバックステップをとり、回避するとニヤリと笑いそう言った。
「ギシン、そろそろ変わっても大丈夫じゃない?」
(あぁ?これから盛り上がるとこだろ?もう少し俺がやる!)
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