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わたしの背中にポンと触れようとしたらしい。
わたしも え? と、思ったが、三人の長老が揃い踏みして立っている事の方に驚いた。ひぇ~! だった。
全く気付かなかった。
恐らく強大なお三方の魔力で充満していて、気付けなかったのだろう。
利き手の人差し指を赤い唇の下に添えて、妖艶なアルタナ長老が少し首を傾げる。
「 ふぅん? 本体が来た訳じゃないのね?
時々、過去視や未来視の気配があるけど…… 。今回は強すぎるから、よもや時間を超えちゃったかしら? と思ったけど…… 。
青い瞳に長身の金髪。素敵よ? あなた。」
と、値踏みするようにわたしを見上げた。ヤバッ。目を付けられたか? 彼女は漁色家で有名だ。
「 君、背、高いね。」
ヴィオ=ラス様も見上げる。
「 192センチあります。」
わたしは野球選手並みの体格です。一番背の高いイフシガス長老でも170くらい?
わたしはお三方を見下ろしている。
「 アルタナ様、わたしはどうしたのですか?まさか、本当に時空間を飛び越えてしまったとか…… ? 」
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