EP 2 過去視

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 「 じゃあ、どうすればいいのでしょうか? 」  それに答えてくれたのは、ヴィオ=ラス様だった。    「 君…… 、ひょっとして失敗したと思って途中で魔術を中断したでしょ?  本体が来てないって事は、まだ魔術が継続中って事ですよ。空震のせいで意識が入り過ぎちゃてるんじゃないですかね?  戻って最後迄やりなさい。空震もそんなに長く続かないですしね。」  ホッとした。  過去に迷い込んでしまったら、元の時代に戻れるか分からない。わたしは数百年後の世界の者だ。    「 あの…… 、あなたがヴィオ=ラス様ですか? 」  間違いはないだろうが、確認の為だった。  「 ああ、そうだ。」  …… 。  「 では、戻って魔術の続きをやります。  長老様方、ありがとうございました。」  「 未来でまた会おう。」  と、軽く手を振ってくれた。  わたしはそこで彼らと別れ個室へと戻った。  個室のドアを開けると、  そこには燭台の蝋燭の火がついたままだった。
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