7人が本棚に入れています
本棚に追加
お互い裸でもいやらしい事なんてまったく考えてなくて、こうしてお互いの存在を確かめ合うようなこの時間が私は好き。
黙っていても触れ合う肌から愛が伝わってくる。
私はまだいたかったけど、のぼせると大変だからってお風呂から出た。
冷たいお茶を持ってソファで寄り添う。
「ね、またお風呂入ろうね」
「なんだよ急に。まぁいいけど」
視界に雑貨屋さんの紙袋が入る。駿がひとりであの可愛いお店に行ったと思うとなんだかおかしい。
「ふふふっ……」
「なんだ?」
駿は不審そうに私を見る。
「幸せだなって」
「そうだな」
「今度は一緒にバスボム選ぼうね、あの店で」
私がそう言って紙袋を指さすと、駿は顔を赤くした。
最初のコメントを投稿しよう!