事情

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『彼らは自分たちをリクエスト・システム運営チームに参画させる事と、その報酬を要求しています』 座長の顔が曇る。 「運営チームへの参画だと‥‥?何処の馬の骨とも知れん輩をか?そんな事をしたら、そいつらに世界中のシステムを牛耳られかねんぞ‥‥」 『我々も同様の見解です。認める事は出来ません』 「その、不届き者達の素性は割れているのか?」 興味深そうに座長が尋ねる。 『残念ながら。それを知るには『個人情報開示レベルMAX』の指定が必要になるので、それには根拠が不足でした。ですが今回ばかりは話が別だと思います。出来れば、今回の案件を根拠に申請を出したいと思います。そのため、事故調査委員会の同意が頂きたい』 「‥‥なるほど。だから『情報を開示した』という話か。いいだろう。双方の利害が一致する話だ。同意して、歓迎するよ」
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