第2章 ハプニング

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「わ~……びしょ濡れだな……」 1,2分程しか外にいなかったのに、俺の頭と肩はもうずぶ濡れになっていた。 ズボンの裾も泥が跳ねている。 彼女を見ると、髪もジャケットもジーンズも……まるでそのまま川や海に飛び込んだみたいに全身がずぶ濡れになっていた。 至る所から、水が滴り落ちている。 「あの……このままじゃ風邪引いちゃいますし、よろしかったらシャワー浴びますか?自宅が2階なので」 そう提案すると、彼女は店の奥を見つめたままコクリと頷いた。 「案内しますね」 カウンター横の木製階段を登り、俺と彼女は2階の自宅へ向かった。
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