第2章 ハプニング

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「これ、タオルと着替えです。女性の服はないので僕のになっちゃいますけど……。浴室はそこの右のドアになってるので先に浴びちゃってください。ドアに鍵付いてるので不安だったら掛けてくださいね。もちろん覗いたりはしません!」 寝室のクローゼットからばばっとタオルとまだあまり来ていないTシャツとジャージを選んで彼女に渡した。 彼女はそれを両手で受け取ると、軽く頭を下げた。 「ありがとうございます…」 いつも無愛想な彼女から感謝されるもんだから、驚きと嬉しさが半々で、 「あぁ…」 としか反応できなかった。 彼女はもう一度軽くお辞儀すると、浴室へ入っていった。
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