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人気No.1商品はクッキーシューで、毎日開店前に列が連なって午前中には売切れてしまうらしい。
箱を開けてみると、予想していた通り、あの人気商品クッキーシューが4個も入っていた。
「超人気商品ですよね!並んだんですか?」
千紘さんは照れ隠しなのか前髪を触りながら答える。
「まあ……並んでみました」
「俺のためにありがとうございます。すごく嬉しいです」
「伸也さんのケーキすごく美味しいから、洋菓子あげるのもなんかなーって思ったんだけど……大丈夫でした?」
「もちろん!いろんなお店の料理やお菓子を食べるのは勉強にもなりますから。それに俺のケーキを美味しいだなんて……ありがとうございます。折角買ってきてくれたんですし、一緒に食べましょう」
俺はカウンターの食器棚からケーキ用プレートを2枚取り出し、その上にクッキーシューを1個ずつ置いた。
アイスコーヒーも、俺と千紘さんの分を淹れなおす。
「いただきまーす」
2人同時に、クッキーシューを1口頬張る。
サクッとした食感の後に口の中に広がる甘いカスタードクリームの味。さっぱりしているのに濃厚で、とてつもなく美味しい。
「美味しいですね!」
「うん。すっごく美味しい」
あまりの美味しさに笑顔がこぼれた。
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