【私はキング】

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「今、思えば『星の砂』さんって… 今まで一度だって、俺に『自分の作品を読んで欲しい』なんて言わなかった…」 よしっ! 「『星の砂』さんが戻って来るまで、彼女のエッセイ【私の家族】を読んでみよう!」 早速! 俺は『星の砂』さんの作品ページへと飛んで、エッセイを読み始めた…。 そして… 「こっ、これはっ!」 気付くと俺は! いつの間にか、両目から感動の涙を流しまくっていた! まだ作品の前半だが、 『星の砂』さんが、自分の家族に対して抱いている深い感謝と愛情が! 作品全体に溢れ返っている! 彼女の想いが! 本当にひしひしと伝わってくる! エッセイの中には、 笑える話も有り、そして泣ける話も有り、 本当に読んでいて全く飽きさせない! 何より! 文章が本当に素晴らしい! 「な、何てこった…」 俺は、感動で涙を拭いながら、思わず呟いていた。 「…自分の作品が最高だと思って、自分の作品以外は興味が無い『井戸の中のカワズ』は… この俺の方じゃないか……。(正確には『井の中の蛙』だけどな)」 俺は… 急に自分が恥ずかしくなった。 見ると… 【私の家族】の閲覧数は…3。 恐らく、全て俺が覗いた時にカウントされた閲覧数だろう! 「俺以外、誰もこのエッセイを読んでいない!」 俺は! サイトの皆に! 【私の家族】を読んで欲しいと強く思った! こんなめちゃめちゃ素敵で素晴らしい作品を! 埋もらせちゃ、絶対にダメだ!! だけど… どうやったら、皆に読んでもらえるだろう…。 ただ、がむしゃらに宣伝の書き込みをサイト内にしても… 果して、読んでもらえるだろうか…。 でも! いくら素晴らしい作品でも、存在を知らせなければ読みに来てくれる訳が無い!
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