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そんな俺にも…
ファンが一人だけ、できた。
その人のクリエイター・ネームは『星の砂』。
その人とサイト内で出会った、きっかけは…
ある晩の事だ。
俺がサイトの中を適当に覗いて回った時に、
たまたまその『星の砂』のプロフィール・ページと、作品ページへと飛んでしまった。
まあ、俺自身はその作品に全く興味は無く、
ただ覗いただけで終わってしまったのだが…。
その次の日。
【星の砂】
『キングさん!はじめまして!
私の作品を読んでくれて本当に、ありがとうございます!どうぞよろしくお願いします!』
と、俺のコメント掲示板に書き込みが有り、
(実際、俺は覗いただけで『星の砂』の作品は、全く読んではいないのだが)
更にその次の日…。
【星の砂】
『キングさん!作品、読みましたよ!
凄く元気を頂きました!本当にありがとうございます!』
と、レビューの書き込みが有ったのだ。
そしてその上、
ファン登録までしてあった。
俺は…最初のうちは、『星の砂』の書き込みをスルーするつもりだったのだが、
そこまでしてもらったら、話は別だ。
『星の砂さん!こちらこそ大変有り難いレビューとファン登録をありがとう!』
と、『星の砂』のコメント掲示板に書き込みをして、俺も『星の砂』にファン登録した。
(重ねて言うが、俺は『星の砂』の作品を読んではいない)
そして…
考えた。
「うーん…。
この『星の砂』から、もらったレビュー…何か、ズレてるような気が…」
『星の砂』が『凄く元気を頂きました!』
と、レビューしてくれた、俺の作品…。
実は…
短編学園ホラー小説である。
決して、『元気をもらえるような作品』ではないと思うんだけど…。
そして、更にその次の日。
【星の砂】
『わぁ!キングさん!ファン登録ありがとうございます!実は、キングさんが私のファン第一号なんです!本当に凄く嬉しいです!
キングさんの作品を読みましたよ!今度は凄く勇気を頂きました!ありがとうございます!』
その日…
『星の砂』が『凄く勇気を頂いた』とレビューしてくれた、俺の作品…。
猟奇殺人を扱ったミステリー短編である。
こちらも、決して『勇気をもらえるような作品』ではないと思うんだけど……。
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