まさかの採点

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 繭からの話に雅姫が盛大に笑ったことで、部員と輝から注目を集めてしまった。「気にしないでくれ」とは言ったが笑いは止まらず肩を震わせ結局また教卓の上で笑い転げ、それを見て繭もつられて笑ってしまった。 「ふふっ……まあ、そんな感じで今のところCがひとつあるのよ」 「でもあと全部Sなんだろう? 凄いよなあ……」 「今後どうなるか分からないわよ。また同じことしそうで……」  ふたりが楽しそうに笑っていると気になった輝が近づいてきて、楓のことかと探りを入れてくるあたり勘が鋭い。 「まあね。輝、お前さ楓ちんに愛されてるよ」 「なんだそれ」 「いや、その言葉のままってこと!」  話が見えない輝は眉を顰め面白くない顔を見せたが、雅姫と繭は終始にやけ顔で「いつか分かる」と言いそれ以外は何も伝えず「あとのお楽しみ」となった。
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