トメィトゥ湖のほとりで

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8月の休日。 こぉ暑いと時短料理推進のみ。 ホリデーシーズンは忙しいママに代わりパパが腕をふるいます。 冷蔵庫と冷凍庫の余り食材をつかって整理。 料理とはアイデアと頭の体操も兼ね備えます。 「パスタにするよ。 レトルト・ミートソース。 ニンニク匂うからぁやめようか思ったけどやっぱ刻んでいれた。 冷凍合い挽き肉も炒めてぶっこんでみた。 冷蔵庫デッカい赤いトマトもあったから入れたよ。 隠し味に和洋折衷、いろいろ調味料いれてみた。 楽しみにしててね」 「あ? 傷んでた真っ赤な熟した赤いトマト? 楽しみぃ。 挽肉も冷凍庫に入れてたね、忘れてた」 拍手するママと画用紙から目を離すりこちゃん。 いっしょうけんめい、ながら物語をテーブルでクレヨンで描いていた。 「ママ、パパ、お話書いた~ 悲劇の美しきトメィトゥ姫、沈んだ物語。 トメィトゥ湖のほとりで。 完成しやした~キャロッツ・アメリーゼ王子! 秒、友情出演しとった~笑」 驚いて顔を見合わせるママとパパ。 「ナニの話?」 創作物語を画用紙で紙芝居として ジャジャーン見せると歓声を上げる両親。 「タイトルは、トメィトゥ湖のほとりで! トマト・ホリデーシーズン、トマトソース。 トメィトゥご名答!」
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